ウオーキングやジョギングなど運動をすると太ももやオシリがかゆくなる。
こういう症状、少なからず経験のある方は多いと思います。
特異な例として温熱蕁麻疹やコリン性蕁麻疹によるかゆみ、
または乾燥肌やアレルギー体質の方で衣類との摩擦によるかゆみなど、
かゆくなる原因はいくつかありますが、
ここでは一番多いと思われる老廃物が原因のかゆみについて調べたことを書いてみます。
普段運動らしい運動をしていないとからだに老廃物が蓄積されます。
この老廃物とは日頃の食事や疲労によっても溜まる物質で
よく耳にする疲労物質の乳酸も老廃物のひとつです。
これらの老廃物はからだには不要な物質なので通常血管を通って腎臓に送られ、体外に排泄されます。
が!
運動不足や筋疲労で筋肉が硬くなっていると血流が悪くなり、老廃物が滞ってしまうと考えられます。
運動によって筋肉が伸びたり縮んだりすると
一時的にでも血流がよくなり、この溜まった老廃物も流れ出します。
このからだに不要な物質である老廃物が一気に流れると
からだが炎症をおこしたと勘違いし、皮膚組織の中にある肥満細胞からヒスタミンが放出されます。
ヒスタミンって粉症対策の目薬や点鼻薬のCMで
「ヒスタミンをブロック!」
なんて言っているあれです。
炎症などの刺激で放出されたヒスタミンは血管拡張、血管透過性を促進、
同時に知覚神経終末を刺激してかゆみをおこします。
なんかムズカシイ話のようですが、要は急な運動によって血流がよくなることで
老廃物が一気に流れ、からだが炎症を起こしたのと同じような状態になり、
ヒスタミンによってかゆくなるんじゃないか、ということです。
対策としては、日頃から血流をよくすることを心がけ、老廃物を溜め込まないことです。
それには整体、カイロプラクティックなどでからだを整えることも効果的です。
まあ、かゆいのをしばらく我慢しつつ運動を続ければそのうち無くなるでしょう。
特異な例の場合は専門医への相談をおすすめします。